山と旅と自転車と

自転車や山スキー、ハイキングなどを地図と共に記録

BRM106たま駅長の故郷

今年のブルベは和歌山から。「たま駅長の故郷」と題した200kmを走ってきました。

早朝のマリーナシティに多くのライダーが集まってきた。

6時出発。まずは北上し和歌浦をかすめ、すぐに通過チェックポイントのコンビニに立ち寄る。だが、ここはスニッカーズを購入しただけでさっさと出発。今回のブルベは前半に大きな坂が集中しているので、昼頃まではなるべく休憩は短めに、という計画だ。

たま駅長貴志駅には7:00到着。駅長はまだおやすみのようだ。さっと写真を撮り、すぐに出発。
やがて黒沢牧場の登りにさしかかる。標高差にして350m程か。昨年の枚方400で走っていたので、およそ感覚はつかめていた。峠付近にある牧場にははうっすらと積雪があった。氷点下かも知れないが、ダウンベストも着用しており、さほど寒くはなかった。有田川に向かってダウンヒル

そして有田川から修理川をさかのぼり、白馬(しらま)の里は有人通過ポイント。ここの登りは250m程か。白馬トンネルを越え、日高川ダウンヒル
ここでトラブル発生。GPSが停止したのだ。雨に濡れるとダメなことはわかっていたのだが、今日は雨は降っていない。内部結露だろうか? 2回ほどリセットすると動き出した。日高川をくだり、佛の串峠。そして小さな峠を2つほど越え、海に向かって緩やかに下っていくと切目に到着。
ここからは風との戦いであった。海岸沿いの道では、時折強風が吹き、自転車が前に進まなくなる。幸いなことに常にと言うわけではないので、大きな問題にはならなかったが、海岸出でれば楽勝という当初の計画はもろくも崩れ去った。
切目のコンビニがPC1。この先、御坊あたりに行くと何か美味しいものがあるだろうけれど、GPSと強風がこの先どうなるかが心配で、カップヌードルハンバーガーの昼ご飯となった。
御坊から日ノ岬へ向かう。

日ノ岬へは100数十mの登りだ。頂上からは太平洋が美しい。


強風の中、白崎海岸に向かう。

白崎は真っ白な岩が太平洋に突き出した半島だ。行ったことはないが、イタリアのアドリア海の海岸のようだと、勝手に思い込んで走る。ただ、風がハンパない。走っている自転車が、一瞬立ち止まる。

白崎海岸は石灰岩でできていて、そそり立つ岩は浸食で潮のトンネルが空いている。

ここがPC2。クリームパンのおやつを頂く。
この先も美しい海岸を走るのだが、強風でけっこう疲れる。またGPSも時折停止する。このgarminももう限界か。
湯浅から箕島、そして国道を下津。そして海南へは裏道をたどる。
やがて和歌浦湾からマリーナシティを望む。

海南の市街を抜け、温山荘を右にみてやがてマリーナシティ到着。11時間半の旅だった。

出発前、今回の難関は前半の坂道と思われた。ただ、以外とアッサリ越えていくことができた。また海岸沿いの小さなアップダウンも織り込み済みで問題はなかった。一方、今回苦戦を強いられたのは後半の風。白崎の手前で、漕いでいるのに(正しくは、漕ごうとしても)一瞬自転車が動かなくなったのには驚いた。またGPSの不調も心配で、気持ちが後ろ向きになってしまった。万が一の時はスマホが使用できるとは思っていたが、自転車に取り付けるようにしていないし、同じくキューシートもこの強い風では、見ながら走ると言うことは無理だと思った。GPSはリセットすれば何とか動き出したので、その繰り返しで最後まで進むことができた。不幸中の幸いというところか。
それから、帰ってからからオダックス近畿のリザルトをみたが、6時出発の人たちにDNFが多いようだった。これは想像だが、朝の寒さで十分なパフォーマンスが発揮できなかったのではないかと考えられる。7時出発組はほぼ完走している。今回はダウンベストをはじめ、腹巻きや防寒対策はバッチリであった。前半戦を意外に楽に行けたのも防寒対策にあったかと思う。荷物にはなるがこれは大切だと思った。
なお、荷物と言えば、今回参加者たちの荷物をみて、私が一番荷物を持っているのではないかと思った。カッパ上下をフロントバッグ、リアの大型サドルバッグには輪行袋セットと工具、スペアチューブ2本、タイヤ1本、そしてトップチューブバッグにスペア電池各種(単三、単四、VOLT400用)など、またウエストバッグにはソイジョイなどの携行食糧や、カイロ、スマホ、カメラ等々、じつは600kmの装備とほぼ同じものを持っていったのだ。昨年から200km程度の距離でも、600や1000と変わらない荷物を持つように意識している。想定しうる範囲で何があっても大丈夫なように荷物を持つようにしているのだ。もちろん長距離のトレーニングも兼ねる。これで平均より早く走れているのだから、いいのだろう。まぁ、いろいろ考え方はあるだろうが、当面、このスタイルで行こうと思う。