山と旅と自転車と

自転車や山スキー、ハイキングなどを地図と共に記録

BRM713北海道1000km襟裳岬

AJ北海道主催、BRM713襟裳岬に参加しました。

札幌7/13朝発、紋別、網走、帯広、襟裳岬、日高、札幌7/16朝着。
ノースタッフ、ノーエイド、1,000kmの自転車旅でした。

DATA

Distance:1016.4 km
Elevation:+ 4803
Max Grade:5.7 %
Total Duration:72:15:52
Moving Time:46:39:05
Stopped Time:25:36:47

概要

7月13日

出発地点の札幌郊外モエレ沼公園6時頃着。受付。市内のホテルからここまで雨に降られなかったが、ここに来てポツポツと。はじめからレインウェアを着込む。

ブリーフィング、車検を済ませ7時スタート。
札幌郊外から当別ダムに登る。当別ふくろう湖は雨の中。

緩やかなアップダウンを繰り返し、吉野公園。ここが通過チェックポイント。

やがて雨も上がり、山を下って空知平野に入ると、少し暑くなって来た。ここで自販機を見つけて水分補給。持ってきたボトルの内、スポーツドリンクボトルが空になっていたためだ。意識的に水分補給していたこともあるが、この先もしばらくはコンビニがないルートなので、気がついたときには足しておくのが正解だ。
やがて北竜町。ひまわりで有名だが、まだ少し早いらしい。2年前も探したのだが・・・。
沼田を超え、山間部を駆け抜け士別、そして名寄まで進むと二つ目の通過チェック天塩弥生駅だ。

天塩弥生駅はかつての国鉄深名線の駅であった建物を食堂としたものである。
そして名寄市街を抜け、やがて天北峠に向けての上り道になる。

北海道の峠には、ほとんど峠の表記がないとのことであるが、ここにも見当たらなかった。
この先西興部(にしおこっぺ)村は、先日ヒグマが現れたとニュースになった場所である。すっかり日も暮れ、暗い夜道を1人で急ぐ。熊と遭遇しないようにと念じながら・・・。トイレも我慢で佐呂間湖畔の興部町まで一気に下る。
道の駅でしばし休憩。ここから同じように急いで下ってきたと思われる数名がトレインになって紋別まで進む。オホーツク海が暗闇の中から姿を現す。紋別入ったところで、PC1。セブンイレブンで明日の朝食を買い込む。今日の宿は、この北海道旅行中もっとも良いホテル、紋別セントラルホテル。夜10時過ぎに到着。

ブルベの初日としてはきわめてゆっくりと過ごすことができた。

7月14日

朝、4時半に紋別セントラルホテル発。
快適に進むが、途中右折すべき場所を通り過ぎ、往復で6km程ロス。
やがてサロマ湖

取り立てて、特徴のない湖を左に見ながら再びオホーツク海に出ると、左手に草原の丘陵が美しい。

そして能取湖

次に網走湖

メルヘンの丘めまんべつ。

美幌から津別。大して急登があるわけでもないが、2年前は道が悪く苦労した峠道だった。が、今回は案外楽に越えられた。道が良くなったように思うのだが。あるいは自転車をドマーネ(以前はRFX8)に変えたからか?タイヤを28mm(以前は23mm)に変えたからか?

峠を越え、日本一寒い町、陸別。そして足寄。
道の駅では、当然と言えば当然、松山千春がエンドレスで流れている。若い観光客はわかるのか?と思いながら、ついつい口ずさんでしまう。"果てしない大空と広い大地の・・・あれっ"白い大地"だったかな?などと考えながら。
ここから帯広は近いが、今回のルートは大きく迂回する。本別から浦幌。今回一番の激坂?はあっという間に登り切り、だらだらと下り坂、というか、ほぼ平坦。日が沈んで急に寒くなってきた。これはイカン、お腹が冷えてきたぞ・・・ということで、秘密兵器張付カイロを腹部に、雨は降っていないがレインウェアを着込んでホッカホカ。これで難なく帯広に。
宿は厳密に言うと音更。帯広の宿がなかなか取れない中、知人に譲っていただいたところだ。感謝感謝である。アルムイン音更23時着。期待はしていなかったがなかなか良い宿だった。自転車を室内に入れさせてもらえたし。今日もゆっくり就寝。

7月15日

今日も雨。5時出発。
十勝平野が美しい。

やがて幸福。これまで10回以上北海道に来ているが、これまで行ったことがなかったので、ちょっと寄り道。


やがて広尾。
ここからいわゆる黄金道路を南下。黄金を敷き詰められるほど、建設に莫大な費用がかかったところからの命名とのこと。



美しい海岸線を進むが、トンネルの中が異常に寒い。10℃もなかったのでは、と思う。そして雨が降り出す。

襟裳岬は深い霧の中。

何もないのが襟裳岬だそうだ。
レストセンターで休憩するが、ここでは当然”襟裳の春~は~、何もない春です~”と。これもしばらく耳について離れない。

大雨になった。

様似で雨宿り。スマホで「雨雲の動き」をみると、丁度このあたりだけが真っ赤っか。



雨は直ぐに上がったが、深い霧の中。

日高本線はどこに行くのだろうか。朽ちるのを待つだけなのか・・・。
この周辺にはいくつかの日帰り温泉がある。門別温泉到着は21時頃。温泉には入れたが、残念ながら営業は22時までだったので休憩する余裕はなく、先に進む。
今日の宿は道の駅むかわと決定。23時頃着。ここでは休憩所のテーブルに突っ伏しての睡眠。でも3時間くらいは寝ただろうか。
2時少し前に出発。夜霧の中、牧場地帯を進むと、やがて夜が白々と明け、千歳。
そして恵庭、北広島と進むが、結構アップダウンが多く。眠たさも手伝ってなかなか進まない。
丸3日の72時間を目指したが、ゴールは7時15分。72時間15分のタイムとなった。
スタッフの皆さん、ありがとうございました。

最後は自分へのご褒美。

メモ

今回は、比較的平坦なコースだったので、天気は悪かったものの、大きな問題もなく完走できた。
ただドロップバッグがなかったので、全部の荷物を持っての行動だった。宿に送るという手があったが、全部持って走ってみたかったのである。特にバッテリー類をウェストバッグに入れていたが、その重量でお尻が初日から痛くなった。セラアナトミカを使用していて300km程度で痛くなったのは初めてである。途中で一部を残して電池をサドルバッグ入れたのだが、いかんせん多すぎた。じつは最近ダブルGPSにしている。確かに便利で万が一の時も安心だが、予備の電池を倍持たなければならないのは大きな問題だ。やはり1つにすべきか、あるいは途中で買い求めることを考えて、普通の乾電池(今はエネループなので長持ちするが、捨てられない)にすべきか、今後要検討である。
ドロヨケは、SKS レースブレードプロ XL。今回長距離として、はじめての使用だったが、問題なく快適に走行できた。特に前輪にも付けていたので、足元に跳ねた水がかかることがずいぶん軽減され、靴の中までの浸水はなかった(ドロヨケの効果、だと思うが・・・確認はできていない)。
それから今回の特に良かったのが、腹巻きとカイロであった。僕の場合、これまでのDNFはお腹の調子が悪くなって食事を受け付けなくなったことが大きい。腹部を冷やさないことが肝要であった。そこで、夏なんだけれど、モンベルの腹巻きをして、非常用にカイロを持って行った。2日目はこれが功を奏して、少し寒さを感じたが、食欲が落ちることはなかった。また3日目も結構寒かったのだが、朝からカイロを貼って出発して、何の問題も起きなかった。これからも腹巻きとカイロは必須の装備としたい。