【日付】07/05/03―04
【地域】北アルプス
【ルート】猿倉―大雪渓―白馬山荘・白馬岳―清水谷―鑓ケ岳―鑓温泉―猿倉
【天気】5/3快晴のち曇(強風) 5/4晴
【メンバー】西村・浅野・秦谷・桐浴
【コースタイム】
5/3 猿倉9:30―頂上小屋14:45―白馬山荘(小屋泊)
<登高高度>約1500m
5/4 白馬山荘7:30―白馬岳7:45~7:55―白馬山荘8:00~8:30―(清水谷左股)―二股2300m8:50~9:00―鑓ケ岳11:15~11:30―(大出原)―鑓温泉12:40~13:00―小日向ノコル14:05~14:22―猿倉14:45
<登高高度>約880m <滑降高度>約2320m
【登高高度・滑降高度】<登高高度合計>約2380m <滑降高度合計>約2320m
【概念図】
(註 白馬沢は5/5)
【概要】
いくぶん誇張はあるが、積雪期の白馬周辺は欧州アルプスを彷彿とさせる。とりわけ今回たどった大雪渓から清水谷、鑓ケ岳、大出原、鑓温泉を巡るルートは、さしずめミニオートルートといっても過言ではない。尾根と谷をつなぎ、日本離れした景観が広がるトレースである。
5/3 昨夜の出発は遅く、梓川SAで仮眠。猿倉着は9:00になっていた。
計画書を提出し、大雪渓を登る。テント泊の予定なので、重荷である。しばらく林道を進み、白馬尻から大雪渓を登る。すでに雪は柔らかく、シールを利かせてどんどん高度を稼ぐ。葱平の急登も板を履いたまま登高。このあたりから次第に風が強くなり、やや氷化気味の斜面もあったが、松本のブンリンで購入のユニバーサルスキークランポン-3Dが効果を発揮。結局最後まで登り切った。
風はますます強くなる。村営小屋付近でテントを張ろうとしたが、適当な場所はすでにテントが張られており、強風の中、ブロックを積みながらテントサイトを整備する。持ってきたのは3シーズン用のものだ。例年この時期はこれで十分であった。しかしいざテントを建てようとすると、たちまち風で吹き飛ばされそうになる。何度かトライするが、これはかなり手強い。間もなく夕暮れである。結局テントはあきらめ、せっかく整備したサイトも放棄して、営業している白馬山荘にかけこむ。素泊まり6500円也で快適な一夜を過ごす。
5/4 氷化した斜面を滑る気はないから、朝はゆっくりと出発する。白馬岳頂上までは雪が薄く、スキーを置いてアイゼンでの登高。しっかりと頂上からのパノラマを楽しんだあと、山荘にもどり、いざ清水谷(しょうずだに)の滑降である。
氷化した斜面がほどよくゆるみ始めた状態で、快適に斜面にシュプールを描く。やがて右股との分岐。ここからは先人のツボ足トレースがあり、ありがたく使わせていただく。沢ではなく尾根状の地形を回り込むようなルートをたどり鑓ケ岳へ。相変わらず稜線は風が強い。鑓ケ岳からは真下のルンゼにシュプールがある。これはちょっとキビシイか。少し下ったところから、板を付け鑓温泉に向けて大滑降。鑓温泉はGWの真っ只中ということで、たいそうな混雑ぶり。とりあえず手だけ浸けて、入浴はまたの機会に。さらに湯ノ入沢に向けて板を滑らす。湯ノ入沢からはシールを付け小日向ノコルへの登高。コルからは最後の滑降。ほぼ夏道沿いに難なく猿倉に。あとは麓の温泉で汗を流しフィナーレである。
【写真】