【日付】06/05/04-06
【地域】北アルプス
【ルート】新穂高-湯俣源流・黒部源流・雲ノ平-飛越新道
【天気】5/4快晴 5/5晴のち薄曇り 5/6晴のち曇
【メンバー】浅野・秦谷・西村・桐浴
【コースタイム】
5/4 新穂高温泉6:25-ワサビ平8:45~9:02-弓折岳14:30~14:40-双六小屋15:55
<登高高度>約1844m <滑降高度>約255m <距離>約13km
5/5 双六小屋6:26-双六岳南東2811m7:20~7:37-(樅沢滑降)-弥助沢出合8:00~8:05-鷲羽乗越10:20~10:46-黒部源流11:00~11:20-雲ノ平肩12:00~12:25-雲ノ平キャンプ地13:24
<登高高度>約1026m <滑降高度>約951m <距離>約9km
5/6 雲ノ平06:19-黒部川赤木沢出合上流08:00~08:15-黒部五郎岳北西稜線10:20~10:42-北ノ俣岳12:00~12:15-(飛越新道)-和佐府手前2km付近15:50
<登高高度>約980m <滑降高度>約2455m <距離>約25km
【登高高度・滑降高度】<登高高度合計>約3850m <滑降高度合計>約3661m
【概念図】
【概要】18年ぶりの黒部源流。
・以前は日本オートルートとして立山からの縦走で黒部源流に立ち寄った。
・今回は日程もコンパクトで、黒部源流にフォーカスした計画。
・双六小屋、雲ノ平でテント泊。
初日、装備は重く肩に食い込む。秩父沢から弓折岳への登りが辛い。京都雪稜クラブの精鋭達がマイペースでどんどん高度を稼ぎ、私は少し遅れてそれに続く。槍が間近に迫り、穂高の連山が美しい。弓折岳からは小さなアップダウンを繰り返し、緩やかに双六小屋に滑り込む。ここが今日のテントサイトである。
2日目は双六岳への登りからはじまる。雪面が硬く、アイゼンでの登高である。頂上手前から、樅沢に滑り込む。小屋の下はモミ沢でこちらは樅沢である。あー、ややこし。快適に滑り込み、のち弥助沢の急登にあえぐ。稜線には小さいながらも雪庇が出ており、注意が必要である。ちなみに某氏が少し滑落した。下はボウル状の雪面なので、あまり心配はしなかったが。鷲羽乗越から黒部源流に滑り降り、雲ノ平へ登り返す。秦谷君のラッセルが強力である。雲ノ平の肩から、祖父岳へ登る案もあったが、疲労も大きく直接テントサイトへ。サイトは水晶岳を正面に眺める絶景の地であった。早速宴会が始まり、結局、祖父岳には登らず。
3日目、雲ノ平核心部を経由して、祖父谷、祖母谷の間の台地を滑降。下部で祖母谷にはいるが、流れが出ており、高巻いてそのまま黒部川へ。以前、この付近から上流に向かってスキーを走らせたが、今回は下流に向かって進む。ところどころ雪が割れ、流れが出る。赤木沢出合までと考えていたが、流れが出てきて、高巻きついでに稜線に向かって高度を上げる。なだらかな斜面を上がると、黒部五郎北西の稜線に出る。赤木岳はほぼ水平に巻く。真っ白な世界だ。やがて北ノ俣岳。ここからシールをはずして飛越新道へ。はじめは心地よい雄大な斜面が続くが、やがて樹林帯の小さなアップダウンの続く尾根に。疲れた体には厳しい。飛越トンネルはまだ半分雪に埋もれ、林道も雪道である。和佐府集落から約2km手前の雪の切れたあたりで、知人の車に便乗。感謝、感謝であった。
【リンク】
→日本オートルート880429-0505
【写真】