名古屋600km SeeToTheSea、完走しました。
愛知県豊田市から岐阜県を経由して富山県射水市の海王丸を見て、再び豊田市に戻るというルートです。
データ
距離:598.6km(間引いた数値ですので、実際は600kmを越えています)
獲得標高:6158m
日時:2015年4月25日 04:58:48 ~ 26日 20:26:35
所要時間:39時間27分47秒
平均速度:15km/h
概要
今年二度目の600km、前回の沖縄はあえなくDNFを喫したので、再チャレンジとなりました。
ただ獲得標高は6000mを越えるルート、前回よりはるかに難易度は高くなっています。そのためもあって、4月12日、1日で4500m越えるルートに挑戦したわけです。
さて、4月25日は、早朝5時出発。その前にブリーフィングと車検が行われ、豊田市の柳川瀬公園を出発。
豊田市内をしばらく進むと、やがて市北部の山間部に突入。ここから嫌になるほどのアップダウンが続きます。
最初の難関は、小原トンネル。約500mの登りです。短いトンネルを越え岐阜県に。
瑞浪、恵那、と小さな丘をいくつか越えて進みます。
そして中津川のPC1。
しばし休憩の後、付知峡から加子母へ向かいます。
付知峡付近。
加子母のあたりは桜と桃が美しく咲いていました。
やがて舞台峠を越え、下呂の町に。
ここからは、以前走った道。小さなアップダウンはあるものの、緩やかに標高を上げていきます。
そして宮峠から高山の町に入ります。
高山の郊外でも桜がみごとでした。
PC2で休憩した後、飛騨古川に向かいます。
右手には雪をいただいた北アルプスの山々が時折顔を見せます。走りながらなので、写真が傾いてますけど・・・
そしてやがて本日のメインイベント、数河峠の登りにさしかかります。
峠にはまだ雪が残っていました。そしてここからは最大のダウンヒル。
神岡から富山へと下っていきます。八尾あたりではちょっとした登り下りもありましたが、大きな問題もなく高岡のPC3へ。
しばしの休息のあと、射水市(旧新湊)の海王丸を見てきました。
ここで折り返し、また来た道を戻ります。
さて、今夜の寝床をどこにしようかと考えながら走行。
高山線の駅寝、ということ考えたのですが、楡原駅はまだ最終列車前だったので駅舎は煌々と明かりがついていました。で、パス。
その先、道の駅細入で寝ることにしました。もちろん屋外のベンチです。薄いダウンを着込み、薄いシュラフに入ると、意外と暖かでした。
4月26日、朝3時半起床。身支度を調え、すぐに走り始めました。だらだらとした登りの後は、数河峠への登り。昨日より長い登りです。
数河峠付近。スキーシーズンが終わり、ちょうど寒々しい風景が広がっていました。
そしてダウンヒルで飛騨古川、そして高山に向かいます。
ここでPC4。
また下呂まで飛騨川沿いを下っていきます。
そして下呂。美しい飛騨川の流れ。
ここから舞台峠、加子母、付知峡を越え中津川のPC5。
そして木曽川沿いの静かな道を走っているときでした。
突然、転倒。
一瞬何が起こったかわからなかったのですが、どうやら道にできた穴ぼこに突っ込んで、転んでしまったようです。
やおら立ち上がり、体も車体も一応無事、と思ったその瞬間でした。タイヤからシューと空気の漏れる音が。
パンクです。早速、チューブを変え、空気を入れ直しました。が、その瞬間、こんどは、パーンという音。
どうやらタイヤ本体のバーストだったのです。穴が空いていました。これでは何度チューブを変えてもダメです。
かなり焦りました。替えのタイヤはありません。
無念。500kmを越えてリタイヤか・・・。でもこんなところで、どうやって帰る???、瞬時にさまざまなことが脳裏をよぎりました。
が、パークツールの補修キットを持ってきているはずだと思いだし、サドルバッグを探りました。
ありました。
内側からパッチを貼り、そして2本目のチューブを入れ、空気を入れ、おそるおそる走り出しました。
徐々に加速しますが、特に問題はなさそうです。
しかし、もうパンクはできない状況。替えのチューブは残っていません。こからゴールまでアップダウンが連続しますが、特に下りではスピードが出すぎないように慎重に走りました。
そして、制限時間まで残り30分。辛うじて柳川瀬公園に戻ってくることができました。
39時間半、二日にわたる自転車の旅でした。自分で自分を褒めてやりたい、と思った瞬間でした。
おつかれさまでした。