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BRM906紀伊半島一周

オダックス近畿のブルベ、紀伊半島一周、完走しました。

南伊勢の付近、GPSデータが飛んでいます。またデータ数を間引きしているため、距離は若干短く出ています。

  

データ

距離:611.3km(オダックス近畿キューシートより)

獲得標高:4312m

日時:2014年9月6日 06:58:23 ~ 7日 22:32:09

所要時間:39時間33分46秒

平均速度:15km/h(休憩・仮眠時間を含む)

概要

5月の「BRM517 名古屋600km 丘と海コース」に続いて2度目の600kmブルベ。

この夏はあまりトレーニングをしていないので、若干の不安を抱えてのスタートとなりました。

出発地点は、泉大津市りんくうタウン。ブリーフィング、装備チェックのあと出発。

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泉南地域から雄の山峠を越え、和歌山市郊外の道を抜け、海南市へ。やがて海が見え始めました。

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湯浅町付近の海岸を走る。

有田から日高へ抜ける水越峠はちょっとした上り坂。まだ序盤なのであまり無理せずゆっくり越えていきます。

御坊から南部へ、美しい海岸が続きます。大きなアップダウンもなく、快調に進みます。やがてチェックポイント(PC1)の田辺市へ。

ここでスタッフから「ダンプが多いので注意して」との情報が入りました。まさにその通り。白浜から椿、周参見と美しい海岸線を通りますが、ダンプカーの多さに閉口しました。和歌山国体のための道路建設がラッシュなんだそうです。時には路肩に止め、ダンプをやり過ごすこともありました。追い打ちをかけるように・・・、予報に反して、天気は快晴となってきました。厳しい日差しに、これにも参ってしまいました。

唯一の救い、というかこれが大きいのですが、広がる大きな海が心をなごませてくれました。

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すさみ町付近の海岸。

やがて、遠くに潮岬の半島が見えてきました。串本はもうすぐです。

PC2は串本。夕飯はこの近くのファミレスでチキンステーキを食べました。前回はオールコンビニと、ちょっと食傷気味でしたので、今回はその反省もあり、普通の食堂を利用しようと思ったわけです。この頃、時間にも余裕があり、天ぷらが食べたいなぁ・・・定食屋はないかなぁ・・・などと考えながら、ここだ、と決めて立ち寄ろうとした店が運悪く閉店、しかしゆっくり他を探しているほどの時間の余裕はなさそうです。で、たまたま隣にあったファミレスに入店したのです。

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夕食後、橋杭岩に立ち寄りました。今年3月の紀伊半島縦断以来です。

あたりはトワイライトの時間帯なのですが、雲行きがあやしくなってきました。前方では稲光も見えています。

太地町那智勝浦町から新宮市、なんとか天気は持ちそう・・・。なんとか持って欲しい・・・。と、祈りながら走り続けました。

七里御浜から熊野市街、ここから山道に入ります。佐田坂です。今日の疲れもピークに達しているとき、このヒルクライムです。当然街灯もなく、あたりは真っ暗。とうとう雨もぽつりぽつり降ってきました。そして雨脚は徐々に強く・・・。上り坂では止まりたくないですから峠まで我慢。小坂トンネルでカッパを着込みました。それからは本格的な雨です。尾鷲への下り坂も雨でスピードが出せません。慎重にダウンヒル尾鷲市から紀北町へもゆっくり進みました。そして道の駅紀伊長島マンボウ、ここがチェックポイント(PC3)であり、仮眠所でもあります。最後の坂道と雨でペースが落ちてしまい、到着は深夜12時を少しまわってしまいました。

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仮眠所となった道の駅マンボウのあずまや。

シュラフカバーに体を突っ込み、仮眠をとりました。

朝は3:30頃の起床です。もう少しゆっくり寝る予定でしたが、なぜか早く目覚めてしまいました。スタッフにコーヒーをごちそうになり、4時頃の出発です。ここから道は国道260号線に入り、伊勢方面をめざします。雨は相変わらずで、暗い夜道でアップダウンも多く、ペースが一向に上がらず、たらたらと走っていました。あたりが明るくなってきた頃、再び睡魔が襲ってきました。ということで、屋根付きバス停のベンチでしばし体を休めます。あとで地図で確認すると、南伊勢町、30分ほどでしょうか。

その後志摩磯部のPC4に。ここで時計を見てびっくり、制限時間はあと30分ほどしか残っていません。じつはそれぞれのチェックポイントに制限時間があるのです。その制限時間内のペースで走っていれば、ゴールも制限時間に間に合う、というふうに設定されているものです。しかし、道に迷ったり、パンクなどのトラブルの可能性も考えなければなりません。若干の余裕は必要です。その後は時間を気にしながらのライドとなりました。

道は鳥羽市から伊勢市の主に内陸側を通ります。このあたり、余裕もなかったので写真はありません。

やがて次のチェックポイント、多気町(PC5)に到着。ここから桜峠を越え、櫛田川沿いの美しい渓谷の道を高見峠に向けて進みます。

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高見峠にさしかかると有名なループ橋。この坂道を昇るのは初めてです。

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高見トンネルを越え、奈良県へ。東吉野村から吉野町、そして五條市へ。

ここでPC6。チェックポイントでの制限時間は1時間半ほど残っていました。あとゴールまで、距離は70km程、時間も5時間半ほどあります。少し余裕が出てきました。

このあたりからのコースは24号線をはずし、吉野川、紀ノ川の南側の県道を走ります。橋本市九度山町かつらぎ町紀の川市と進みますが、結構アップダウンがあり、体力が奪われます。そして和歌山市で通過チェック。あと距離は20km強、少しくらいの坂道があっても、普通ならば1時間でつく距離です。時間は2時間半くらいあります。

しかしここからしばらくは和歌山郊外の細い道をたどるので、また周囲が暗く、ルート確認に手間取りました。

そして雄の山峠にさしかかります。和歌山県側は激坂です。最後の試練でした。峠よりダウンヒル、やがて海岸に出ると関西空港が見えてきました、ゴールは間近。

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りんくうタウンのゴール地点到着は、午後10時を少しまわっていました。結局、制限時間は1時間も残っていませんでした。

でも何とか無事ゴール。充実した2日間でした。

補足

・今回、全く膝が痛くなりませんでした。件の靴中敷き底のガムテープカントは付けていました。そしてサドルはごくわずか低く設定し、時折、意識してがに股漕ぎをしたりして、膝の動きに変化を持たせました。栗村修も似たようなことを言ってますので、間違ってはないようです。

・今回、ヘッドランプを忘れてしまいました。必需品ではないですが、夜間走行には欲しい一品です。

GPSが誤作動?を起こしました。南伊勢町走行中です。理由はわかりませんが、一度電源を落とし、再びスイッチを入れると元通りになりました。GPSが壊れたと思うと、かなり不安になりました。ルートそのものもそうですが、距離計も兼ねているので、コマ図などとも照合できなくなるからです。今から考えると、スマホを持っていたのだから、ルートラボなどを見られるようにして、補助的に使えるようにすべきでした。もっともスマホの電池の持ちが悪いので、あくまでも補助的に、ということで。